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2021年12月 7日 (火)

九十九谷展望公園に遠征してきました

Seikei01_tokina12mm_f460d_20211204 こんにちは。12月になりましたね。もうすぐ2021年が終わるんですねー。今年もコロナコロナで埋め尽くされた感がありますね。ここのところ感染者が減少している模様。オミクロンでどうなるかわかりませんが、また広がるのはご勘弁願いたいですね。

さて、先週末ですが、新月期にもかかわらず良いお天気でして、11月に引き続き遠征に出てまいりました。送り出してくれている家族に感謝感謝です!!場所は、すぐ行ってすぐ帰ってこれる場所ということで、君津市近郊の鹿野山にほど近い、九十九谷展望公園に行って参りました。twitterで情報をくださった皆様、誠にありがとうございます。

千葉方面は、今までは荒木根ダムに遠征していたのですが、比較的近いものの、下道が意外と長く、また近くにお手洗いがない場所だったので、その辺なんとかならないかなぁ・・・と思っていたところ、見つけたのがtwitterでの九十九谷展望公園でした。調べてみると、お手洗いがあって、南側も開けている。ただ場所的には結構明るいのでは?これはもう自分で行って確認するしかないでしょ!!ということで、今回の遠征場所はここに決めました。

ただ、極力自分の家事分担分はこなした上での遠征と決めていたので、土曜日はそれを済ませてからの出発ということで、15時過ぎの出発となりました。また、ナビがあるにもかかわらず、あと少しのところで道を間違え・・・若干のタイムロスをしてしまい、現地到着は16時40分となりました。

Kujyukutanisouthpanorama01 さすがは展望公園、夕暮れ時とあって、駐車場はほぼ満車、数グループでそこそこ賑わっておりましたが、星屋さんはまだいない様子でした。(写真は南側:早朝に撮ったものです)

今回は欲張って大中小3セット持ち込みました。
大:250RC+76DRD+NJP-Temma2+ASI2600MCP+LPS-D2
中:FC50+76DRD+EM10B(改)+KissX9i(HKIR)+LPS-D1
小:カメラ+SPACEBOY
まずは大セットから組立開始。それにしても重い・・・ジジイには堪えます。なんだかだで1時間半くらいかかったでしょうか、組み上げて、次に中セット組立開始。こちらは30分くらいで完了。合わせて2時間くらい。まぁそんなもんでしょうか。

19時過ぎとなり、撮影できるな、と、簡単に始められる中セットから撮影スタート。しかしここで、トラブルが発生します。大セットのガイド用CMOSが認識しません。仕方がないので、中セットを中断して、ガイド鏡ごとそっくり大中を入れ替えて事なきを得ましたが、大きくタイムロスをしてしまいました。結局撮影を開始したのは21時くらい、何か疲れてしまったので、小セットは組まないことにしました。この間に星屋さんも集まりだしました。

250RC1対象目:NGC1977(通称ランニングマン星雲)
Ngc1977_250rc76drdasi2600mcpd2_20211204
Gain0 Offset50 300sec×30

自宅で何度か挑戦して、いつかは遠征で!と思っていた対象です。オリオン大星雲のすぐ上にあります。

現地では確認できませんでしたが、個人的には良く写ったと思います。ただ、欲を言えば、周辺の淡い散光星雲がもう少し写ってくれたらなぁ・・・といった感じは残ります。やはりF5.8では暗くてそこまでは無理なのかもしれません。時折の強風で1/4ほど無駄にしました。

FC501対象目:IC2177(魔女の横顔付近)
Ic2118_fc5076drdkissx9id1_20211204
ISO1600 180sec×60

先月、小海でも狙いましたが、薄雲に邪魔されてしまったので、そのリベンジと思ったのですが、若干光害の影響と思われるかぶりがあったので、その処理もあってか、少々色味のない作品となりました。星雲の写りもいまいちで、少々残念な結果となりました。やはり空の暗さは正義ですねぇ・・・。

それぞれ1対象目を終えたのが夜半過ぎ。その間、なんちゃって星景写真なども撮っておりました。地平線付近の明るい星はカノープスです。20年近く前にしらびそで拝んで以来でした。ありがたやありがたや。
Seikei02_tokina12mm_f460d_20211204
Tokina12-24mmF4(12mmF4)+EOS60D+プロソフトンAW
ISO3200 20sec×100

250RC2対象目:M78(通称?ウルトラマン星雲(笑))
M78_250rc76drdasi2600mcpd2_20211204
Gain0 Offset50 300sec×26

荒木根ダムでも挑戦したものの、いまだ納得のいく結果が得られない星雲。ブルーが素敵で暗黒帯もあってなんとかうまく撮りたいと思っていた対象ですが、今回は個人的に納得のいくものとなりました。画像処理していてプチ感動しました。3時過ぎからの雲来襲で1/4強無駄にしました。

FC502対象目:NGC2264(通称クリスマスツリー星雲)付近
Ngc2264_fc5076drdkissx9id1_20211204
ISO1600 180sec×50

自宅で意外と写るのに気をよくして、今回狙いました。現地でそれなりに写っていることを確認、期待して画像処理しましたが、かぶりも気にならず、しっかりと写りこんでいました。ここまで写ってくれると嬉しいですね。

2対象目を始めてから遅い夕食を取りました。ちなみにこの頃には気温は3℃台だったでしょうか。やはり房総は暖かいですね。それと、この展望公園はそこそこ有名なのか、星屋さんではないお客さんの来訪も頻繁で、車のヘッドライトにさらされることが多々あります。私の場合は、普段撮っている場所が場所だけに、多少の明かりを当てられても気にすることはないのですが、光を嫌う星屋さんには少々厳しい場所なのかもしれません。

そんな中、なんちゃって星景写真その2です。
Kujyukutanipark_20211204
データはその1に同じ。

FC50の方は3時前に2対象目が終了したので、3対象目の準備をします。この時間から狙うのは、最近天文界を賑わせている「レナード彗星」です。私は彗星はあまり撮ったことがないので、完全なにわかファンですが、記念写真くらいの写真が撮れないかなぁ~と淡い期待を持っておりました。この頃から若干天候が悪くなり、雲が多い状態になってしまったのですが、4時くらいには回復し、無事撮ることができました。
2021a1_fc5076drdd1_26sec_20211205
ISO3200 60sec×26

レナード彗星は現地のモニターでもしっかり確認できました。感動ものです。でもにわかファンがこうして撮れたのも、twitter等の玄人の皆さんの情報あってのことだと思っています。

現地の星屋さんより明け方は彗星人気で混むよ!と言われていたのですが、なぜか星屋さんが増えることはなく、混雑なく夜明けを迎えました。夜明け前になるにしたがって、恐らく日の出見物と思われる方々は徐々に増えてきましたが。

撤収に1時間半くらいかかりましたが、現地を7時半過ぎに出発、9時前には無事帰宅しました。朝は少々眠いですが、近さは正義ですね。

今回の遠征でしたが、1時間半で行ける帰れる場所でお手洗いも使えるこの場所は魅力です。空的には確かに荒木根よりは若干明るいかな?とも思いますが、光害カットフィルターの使用前提なら、南側半分の見通しが良いのでメリットあると感じました。ただ高度の低い対象はフィルターあってもかぶることは考えておかなくてはいけないかもしれません。敷地はほぼ砂利敷きなのでフラットナー必須です。北側に街灯が一つ、西側に街灯が複数ありますが、直焦点なら多分気にならないと思いますし、工夫次第でカメラレンズも大丈夫では?と思いました。

総じて、いい遠征地を教えていただきました。ありがとうございました。

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