笠井レデューサーのテスト
数日前に、なかなか晴れないからテストは冬かなぁ・・・なんて書かさせていただいたのですが、一昨晩、スポット的に晴れそうな予報が出たので、仕事を早く切り上げて、大砲をセットしました。いつもながらですが、とにかく大変です!NJP赤道儀一式を1階から3階まで上げるのは本当にしんどいです。いつまでできるのかなぁ・・・。
いつもはいきなりテスト態勢に入るのですが、久しぶりの大砲登場、そして火星の接近、とあれば、子供たちに観望させなくてはなりません!?ということで、まずは観望態勢に入りました。私のRCは極限まで調整をしているわけではないので、解像度はさほどでもないのですが、LE7.5で覗くと模様がはっきりわかりました。これが口径の暴力ってやつでしょうか???
ここまで見えてしまったので、夕食後、ババっと準備して撮影もしました。25cmの望遠鏡の解像度とは思えないほどの低解像度ではありますが、素人の私には満足でございます。
さて、火星も撮ったことですし、ということで、笠井のレデューサーのテストに入ります。先日部屋で組んでみた通りに接眼部を組みなおし、カメラを付け、火星を覗いてみたのですが・・・わ!全然あっとらん!!ピントを端から端まで動かしてみましたが、完全なる内ピンでした。ちなみに接眼部はヘリコイド仕様でストロークは3cmくらいしかないので、どうにも融通が効きません。
さて困りました。内ピンですから、レデューサーの位置を望遠鏡側に近づけなくてはならないのですが、ねじ込みではこれ以上内側にすることができません。仕方がないので、ねじ込みは諦め、2インチホルダに付け替えて、レデューサーを差し込む方式に変更しました。OAGも邪魔になるので諦めました。
もうこれ以上はレデューサーを前には出せません。祈るような思いでファインダーを覗くと・・・やっときました!!ほぼ合いそうな感じです。対象を恒星カペラに替えて合わせると、キッチリ合いました!!よかった!!第一関門通過です。
次は周辺の星像がどうかという問題。レデューサーの推奨バックフォーカスは80~90mmとあります。ただ、ピントの関係で短くしようとするとレデューサーが後ろに来てしまうのでそれもできません。結局、笠井トレーディングに頼んだ+M48延長筒30mm+アジャスター+EOSマウントのセット(EOSのフランジバックを足すとなぜか90mmを若干オーバーするのだが・・・)のまま使うことにしました。
まず何を入れようか?と思ったのですが、レデューサーによって焦点距離が1500mmになるので、ちょうどM42が入りそうでした。これでいいや!と思い導入。撮ったのがこれです。
本当であれば、ピクセル等倍の像をお出しするのが筋かとは思いますが、まぁ、趣味の範囲なので、ざっくり見てOKそうならいいやと思っていたので、そこまではやりません。ご了承ください。
3min×10 ISO1600
で、全体の感想としては、色々な評価を見てきましたが、私個人としては合格です。このくらい撮れれば御の字です。
さて、もとよりテストのつもりで臨んだ撮影。モニター上で見た星像はそんなに問題はなさそうだったので、本格的に撮ろうか?とも思ったのですが、なにかそんなテンションでもなかったので、思いつくままに短時間で色々撮ろうか!と思い、あと3対象ほど撮ることになりました。
2対象目はM42の上にあるNGC1973付近。ランニングマン星雲のあたりです。処理の段階で気づきましたが、輝星があるとゴーストが出るみたいです。画像は載せていませんが、ピント合わせでカペラを使った時に試し撮りしてみたのですが、派手にゴーストが出まくったので、これは気を付けないと、場合によってはフィルターの位置を考え直さないといけないのかもしれないですね。
3min×20 ISO1600
いやぁ~でかい!でかすぎてかろうじて散開星団と分かるレベルですね。この望遠鏡ではもう少し小さい対象を選ばなくてはいけないですね。
3min×10 ISO1600
最後に選んだのはNGC2264クリスマスツリー星雲。多分写らないだろうな・・・と分かっていつつ、ついつい撮ってしまいました。結果的には・・・やっぱり写らんかった(爆)。写らな過ぎてちょっと気味悪いかも・・・。やっぱり良い空でしっかり撮らないと駄目ですね。
3min×20 ISO1600
天候は珍しく一晩中晴天で、最初の方は割と乾燥した空だったので、ヒーターとかフードはつけなかったのですが、徐々に湿度が上がってきて、最後の方はもしかしたら夜露の影響を受けたかもしれません。
-共通データ-
Astrosib250RC+0.75RD+KissX9i+NB1
NJP-Temma2+ATM6cm+QHY5Ⅱ-M
最後に朝撮った機材です。機材の軽量化には先日購入したSVBONYのガイド鏡なんかもあるのかもしれませんが、さすがに1500mmを追いかけるのは厳しいかな?赤道儀がNJPなのでこれでも十分行けるので、まあ、これで行ってみようかと思います。これで、タカハシのレデューサーは屈折専用に出来そうです。
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