乗鞍遠征旅行(その4)
私の方はまず固定撮影の準備を先にしました。魚眼レンズで微速度撮影(タイムラプス)をやってみたかったんです。これは簡単に出来ました。しかし、西の空から若干雲が来始めました。次の赤道儀のセットアップを急ぎました。幸いなことに北の空の北極星は常に見えていたのでほどなくセットアップは完了しました。固定撮影も多少の雲は覚悟の上でシャッターを切り始めました。
その後赤道儀の方はカメラを2台載せて目標の白鳥座方面に向けて、ピントを合わせ始めます。今回からタブレットを使ってピントを合わせたわけですが、これが意外と追い込めません。結局雲が時たま来る中、時間切れ感からこの辺と割り切って撮影をスタートさせました。しかし、4枚くらい撮ったところで、カッカッという音が・・・。ん?と思って赤道儀を見ると、なんとモーターのギアがクランプとぶつかっていました。ミスです・・・。至急またぶつからないようにするためにカメラの位置関係を動かしたため、再度構図の合わせ直しです。
そんな間、息子の方は月の観察の合間に固定撮影を楽しんでいるようでした。プレビューでうまくいったものが取れたようで喜んでいました。私も負けていられません。構図を合わせて撮影を再開しました。しかし、やはり西の空から黒い闇が現れて星を隠すことが多くなってきました。闇といっても要は雲なのですが、空が暗いと雲って白く見えないみたいですね。凄いことです。どうもこのような空が続きそうなので、数を撮って使える枚数を極力稼ぐ戦法に変えました。どうやら今晩はこの構図で終わりそうな感じでした。空気もいつしか乾いた感じから湿った重い感じに変わり、ヒーターを付けていないレンズにはしっかり夜露がついてしまいました。慌ててカイロ灰を2つ用意しました。
その後も天気は好転せず、夜半過ぎに赤道儀のカメラ2台の撮影は諦め、固定撮影がかろうじて出来そうな東の空にカメラを向けました。といっても雲が全くないわけではなく、というよりもどんどん流れていくので、単体の作品は諦めて、タイムラプスを前提の撮影です。
2時半くらいに晴れていれば妻と息子を呼ぶ予定だったのですが、空が空だけに理由を伝えてご来光の前に呼ぶと伝えました。そして3時過ぎ、天候は復活することなく、固定撮影以外は撤収を始めました。4時過ぎにはご来光のバスが上がってくるからです。こうして乗鞍の星空散歩は終わりを迎えました。https://www.youtube.com/watch?v=8iuLlEXXHYQ
最後にご来光の写真を2枚ほど。結構な人たちが見に来ていましたが、とても寒く、娘は泣きっぱなしでした(娘よ、ゴメン)。でもとても美しいご来光を拝むことができました。
しかしこの時期でも結構冷えますね。温度計を持っていけば良かったのですがすっかり忘れてました。でも明け方は間違いなく5度前後だったような気がします。
でも寝ない方が良かったりしてね。
妻と息子はお花畑まで散歩に出たようです。
一晩中クマよけ鈴を鳴らしていましたが、結果クマに出会うことはありませんでした。
よかったよかった(笑)
そして雷鳥にも会えませんでした。またも空振りか!
==追記==
ピンとばかりはしょうがないのですが、どうも写りに納得がいかないので、ギアとクランプが接触する前の3枚を処理し直しました。総じて天気はこちらの方が良かったからです。ノイズも少なかったので思い切ってダークは引いていません。
70mm f4.0→5.6 4min×3 ISO1600
EOS40D SEO-SP4
なにか、こちらの方がいい雰囲気にできたような気がします。
こちらは広角ゆえ雲の影響を受けて1枚のみです。少しノイジーですが、やはりこちらの方が好みになりました。構図もこちらの方がいいですし。
24mm f4.0→5.6 4min ISO1600
Kiss-DX(改)
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コメント
星はもちろん、ご来光もまた素晴らしいですね。
You Tubeのタイムプラスもドキドキしました^^
来年は雷鳥クンに出会えるといいですね
投稿: くまきろり | 2015年9月28日 (月) 13時14分
くまきろりさん、こんばんは。コメントありがとうございます。
星は完全にリベンジですね。一からやり直しです。
雷鳥はお天気が悪いとみられやすいのだそうで・・・。
見られたほうがいいのか悪いのか・・・。
投稿: ryojin | 2015年9月28日 (月) 16時22分