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2020年2月 9日 (日)

星を見る会で実践

Img_4986_1 先日、自宅でテストした電視観望、昨晩実践いたしました。実践の場は、星を見る会です。テストはこのためにしていたのでした。

私は星を見る会にお手伝いに伺うと、高橋の20cm反射望遠鏡を担当することが多いのですが、冬はM42オリオン大星雲を導入することが多いです。ですが、光害の影響が非常に大きいこの地では、明るい星雲・オリオン大星雲とはいえ、なかなかその星雲部分を肉眼でとらえるのは至難の業なわけです。それを十分に承知の上で観望していただいていたわけですが、当然のごとくお客様の反応は鈍く、わかっていただけることの方が少ないのが現状でした。

そこで思いついたのがこの電視観望です。これなら、実際に覗いてはもらえないけれど、星雲の存在をわかっていただけるのではないかと思ったわけです。もちろん、実際に観望していただくのがメインですが、覗いていただいたうえで、画像で改めて確認していただこうと。それで自宅で実験をしていたわけなんです。

昨晩は、日中は天気も良くポカポカ陽気だったのですが、夕方になるにしたがって雲が来襲。かろうじてお月見ができるかどうかの状況になってしまい、いつもの20cm反射望遠鏡を出すのは取りやめになってしまいました。ただ、せっかく電子観望機材一式を組んでしまったので、電子観望でお月見をしていただこうと月を導入。ここでわかったことが2つありました。月はほぼ満月、ムーングラスなんてありません。なので、望遠鏡で直視すると非常に眩しい。でも、電子観望では露出の調整ができるので、模様、クレーターが見やすい状態でお客様に見ていただけるということ、そして、特に小さいお子様など、望遠鏡を覗くことが苦手なお客様にも見ていただくことができる、この2点が利点としてあるのだな、ということがわかりました。

M42_00001 そんなこんなで、こんな天候なので、若干お月見をしてもらった後、プラネタリウムを見ていただいたわけですが、その間に天候は若干好転し、その後の観望会も最初はお月見大会だったのですが、さらなる天候好転で、オリオン大星雲も導入できるまでに回復し、多くのお客様にオリオン大星雲の10秒画像を見ていただくことができました。(写真は10秒画像です。目視ではここまで色は出ませんでしたが・・・)

私感ですが、お客様の反応も良く、星雲を感じてお帰りいただけたものと思っています。今年の冬は暖冬すぎて冬のすっきり晴れた天気が続かなく、昨晩もこんな感じでドタバタで終わってしまいましたが、来月は晴天の下、20cm反射望遠鏡と電視観望のセットで楽しんでいただけたらと願っています。

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